こんな感じで始まった私のアトリエ生活も、はや1年ちょっと。 今は、もうちょっと私のフランス語もマシにはなったかな。相変わらずあてずっぽうな感じで会話してるけどさ。。 2年前。 廃墟の様なリラ市の倉庫を半分借り受けて、主催のラウルとメンバーが壁にペンキを塗るところから始まったこのアトリエ。ラウルは版画家だけど、大工仕事も得意でテーブルをつくったり、さらにはシンクまでも手作り。 銅版画の他にも、木版、リノカットのプレス機もある。シルクスクリーンもようやく今年始まった。 タイポグラフィもやっとぼちぼち準備が整ってきたところ。 でも、まだいろんな廃材があちこちにあるし工事も必要なんだけど、ここのアトリエ、かなり天然な人が多くって、なかなか進まない。。 2、3ヶ月に一度の会議も、みんな好きなことばかり話してるばかりだし。 ******* パスタを作ってくれたローランは天然アトリエメンバーの筆頭。 制作しないで、アトリエ内をただよってたり、お茶ばっかりいれてくれたり。 先日バスの中でばったり仕事帰りの彼に会ったら、 「あと何千時間働いたら、年金生活になるのか計算していたところ」だそう。 彼は、普段は公務員だそうな。何となく納得。 ある日、アトリエの来訪者を書く台帳に、 「ローラソ」 ってカタカナで書いてあった。 ???? 私のこのマンガを参考に書いたとのこと。 …っと、確かに私のマンガの「ローラン」の文字「ン」が「ソ」に見えるか。 ******* ジュリアンは、一見普通の青年?だけど、彼のテーマは「コロニアリスト」だそうで、 いつも探検隊のコスプレをした自画像やシルエットを元に不思議な作品。 http://www.julienpelletier.fr/ 今は、コロニアリストの自分が未知の世界を旅するbande dessinée(バンドデシネ、マンガのこと)を制作中。 このイラストをみて、何かボク、オランダ人みたいな顔してるって。(ってどんな顔だ?) セシルは天然明るいお嬢さん。 いつも版を一度に何枚もひろげて、ガシガシ描く。 阿修羅像のような人間やらダンスしている人々やらを結構ダークな雰囲気に描き続けている。 テーマもはっきりしてるし、なかなか版画家としていけるんじゃないかしら。(仕事ちょっと雑だけど。。) このイラストの1年半前の当時は、ジュリアン、ローラン、セシル、わたしの4人でよくお昼したのだけど、今はバラバラ。 ジュリアンも、セシルもこの後、職を見つけて忙しくなったり。私も語学学校に通ったり。 夏の今は、メンバーもみんなバカンス中。 静かなアトリエでゆっくり制作です。 ************ あべさやか 銅版画 website http://sayaka.ultra-book.com/
by saya-utrecht
| 2010-08-18 07:08
| Manga / イラスト
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