「アーティストとして何ができるか」なんて言えないよ

今回、災害時にツイッターが思いのほか役に立ったとよく聞きます。
わたしも海外にいるので、現地の事がわからず、どうしてもテレビの他に、ツイッターでした。
実家に連絡がとれず不安な時、現地の方がナマでつぶやているのも発見することができ、
たとえば「OOには電気が通りました」なんて見つけると、
「OOなんてすぐそこだわ!ああじゃあ実家ももうすぐかしら?」
なんて、本当にピンポイントで情報が分かることがあったり。

でも、ツイッターの難しさも感じました。

今回、被災されている方、それ以外の方、マスコミ…
立場の違いでぜんぜん、状況も温度差も、違う。
それが見たくないのに見えてしまう。

命に関わる切羽詰まった時に、どうでもいいつぶやきを見てしまったときのショック… !
一生懸命、情報を広めたいのが、おせっかいになったり、逆に怖がらせる事になってしまったり…
それが、全世界で見られてしまうという責任… 。

ちなみに、欧米人に絶大な人気のあるfacebookもかなり。
いつも日本好きとか言ってる人に限って、何もコメントしてくれなかったり。
パーティフォトなんてこんな時、見たくもない!
世界は平和そのものなのに(そんな訳ないのですが)なぜ日本が…とうらやましく思ったり。


逆に言えば、自分にも言えること。

最初は、家族が被災者だという立場から、
東京のお友達に心配される立場だったのが、
原発が深刻化してからは、今度は立場が変わって来た。
東京だって心配だ。

政府やTEPCOがどうこうとか文句言ったり、
友達を元気づけようというメッセージ自体、
余震の恐怖もない遠い海外にいて、安全だから言えるのでは?

そう思ったらもう何を書くのも恐くなった。
ツイッターやミクシイなどはもちろんだけど、
友達へのメールひとつにしても、すごく言葉選びが慎重になり、ひとつひとつ時間がかかる。

思いやること。。
気持ちが伝わればいい。。
でも、そんな生易しいものじゃない。
(とくに、ずぼらな私には!)

***

アートチャリティ参加についても、すごく迷った。
自分の行為は、正しいことなのかしら?
「アーティストとして何ができるか?」なんて、のんきで傲慢だわ。
イベントに便乗して作品を売るみたいで、何だか、これって売名行為的ではないかしら?。。
チャリティ用に作品をつくるっていう行為もなんだかなあ。
だったら、真面目に他のことやって義援金稼いだ方がよっぽど、役に立つのでは?と。。

そんな時、石巻でボランティア活動されている、タノさんというアーティストがドンピシャに厳しいお言葉を:
『アーティスト ノ ミナサンヘ(ドクイリキケン) April 3, 2011』
http://blog.taigart.com/archives/2011/04/post_863.html

ただ、いろんな人と話しているうちに思ったのは、
やっぱり海外からできることって、限られている。
私が今すぐ、ボランティアで飛んでいける訳じゃないし。
(しかも、虚弱体質気味で、私が行っても足手まといかも?)
だから、海外にいる日本人が、こういう行動を起こすことは、
フランス人にも日本のことをわかってもらおう、と伝えるという意味でも意義はあるのではと思うことにした。
たとえ、少数の人でも。

ただ、アートチャリティには、向いてる作品と向いてないのがあるとは思う。
たぶん、有名な作家さんだと、ギャラリーやコレクターさんとの兼ね合いが大変だと思う。
でも、こんな小さなアーティストの私は、そんなしがらみもない。

e0111249_16562372.jpg
しかも私の作品は、版画。

好きなだけ何枚も刷れて、だから、気軽なおみやげ価格にできるじゃない。
で、タダ、寄付するよりも、可愛らしいカードが手に入って、
そのうえ寄付にもなるなら、それでいいじゃんって。

それに、私の作品は「贈り物」がコンセプトでもあって。
つまり、子供の頃から、人を喜ばせたくて描いていたので、私の作品が少しでも人をなごませて、そしてそれが、今回は義援金ともなって、少しでも役に立つかもしれない。。
もちろん、これは生活の面でやはり夫のサポートがあるから
こんなのんきで甘いのだけど。

売名行為的かしら?とも思うけど、こういうイベントでもし仮に名が売れたって(そんなのは実際少ないと思う)長い目でそのアーティストが日本支援の寄付をし続ければいいのだと思うし。

***

最後に、知っている範囲ですが、仙台の作家さん達の活動:

タノタイガさん(身体を張ってボランティアされている状況が実感できます。
この気仙沼市の写真は、辛いです…)
http://tanonteer.taigart.com/archives/2011/04/post_64.html

岡沢幸さん(塩竈で被災された子供達に文房具を送る運動もされています)
http://blog.epreuve.main.jp/

「自信はゆれない」プロジェクト(デザイナーの友人たちが立ち上げた、東北応援情報サイト)
http://ameblo.jp/pftj2011/theme-10035864901.html


私がいまできることは、こういった知人のブログなどを見て考えたり、行動したり、そんなことも一つなのだと思う。

************
あべさやか 銅版画 website
http://sayaka.ultra-book.com/
[PR]
by saya-utrecht | 2011-04-22 20:31
<< My First Galler... チャリティ >>